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栞代わりの制作メモ

・ツクールやMMF2などで作ったモノや できるまで

19年5月末フリゲ感想レビューまとめ

令和時代初のフリゲ感想まとめ記事になりますが
やることは、平成時代と特に変わることはありません。
いつも通り、プレイしたゲームの感想をまとめていきます。
ふりーむに投稿したのとほぼ同一内容ですが
割愛した部分を含む完全版になっています。

今回はノベルが多いんですが、
方向性はどれも違っててバラエティ豊かです。

1,お師匠さまは弟子くんと迷兎 様 制作)
淑女なお師匠さまが、男の子な弟子くんと
お風呂に入りたい掌編NOV。
レビュー本文へ。

2,Giggle。くすくす荒咲りゆ 様 制作)
意味が分かるとぞっとする
人間等の内面の狂気が怖い、世にも奇妙なホラー掌編集NOV。
レビュー本文へ。

3,戯式エンカウントしょうが100%ゆず 様 制作)
小隊の隊長同士がルールに基づいて読み合い、戦う様が特徴的な
軍隊サバゲー短編NOV。
レビュー本文へ。

4,ビフテキミックスちゃんの大冒険暗黒のゴミ箱 様 制作)
弁当が自ら配達されに行く!?
シンプルに、ジャンプアクションの面白さが詰まった掌編ACT。
レビュー本文へ。


190531review01.jpg
1,お師匠さまは弟子くんと迷兎 様 制作)


Ver 1.00
クリア時間 16分(ED2)
      +5分(ED1)

とある事情で旅をしているお師匠様オルフェシアと
弟子のノフィスが宿に泊まった夜の話。
2人とも汗をかいていることを理由に
お師匠さまが弟子くんに
一緒に風呂に入ろうとする掌編NOV。

一般化して説明するなら
スキンシップに積極的で淑女なお姉さんに
お風呂に一緒に入ろうとぐいぐい迫られて
恥ずかしげにしてる弟子の男の子を見て楽しむノベルと
いえるかもしれない。
何よりもまず、お師匠さまのキャラが強烈で
「なーに、私と君の仲じゃないか」
「一度も君の匂いを不快に感じたことはないし
寧ろこのくらい濃い方が私好みで」
「覗き見をする時は正々堂々と了承を得てから
行うから安心してくれ!」
と淑女成分の強い発言が多くて
弟子くんいろんな意味で大変だろうなぁと思う。

分岐は一か所で、弟子くんとお風呂に入るために
お願いするか、強引に連れていくかの2択で
展開が大きく変わる。
特にプレイヤーが
お風呂シーンを見られるかどうかという点で。

お風呂に入った場合は
とことん弟子くんが遊ばれるルートで
お師匠様、結構大きいのに密着してきたり
後は、弟子くんを"握ったり"と
このルートはお色気度がかなり高い。
水面下で行われているやりとりは
決して見せられない状態になっていてなかなかにきわどく
弟子くんはもじもじしてて可愛らしい。
お風呂に入る前に画面真っ暗でSEだけっていうのが
焦らされてる感じがすごいして、
見えない水面下と含めて、見えないエロスが
この作品は上手いように思う。
あと、お色気だけではなく、弟子くんの首のキズは
シリアスなバックストーリーがありそうで
なかなかそっちにも興味が魅かれるようになっている。

入らなかった場合は
弟子くんに怒られて、お師匠様が可愛いルートになるけど
なんだかんだでつきあってくれるあたり
この弟子くんはデレが強いように思う。
まんざらでもないような気もする。

お風呂に入って、淑女なお師匠様に振り回されて
弟子の男の子の反応を楽しむお色気成分の強い一作。
男女の温泉イベント的なものが好きな人や
紳士淑女の皆さまにおススメしたい。

190531review02.jpg
2,Giggle。くすくす荒咲りゆ 様 制作)

Ver 1.01
クリア時間 19分(おまけ含む)

1話5分くらいの意味が分かるとぞっとする話を集めた
ホラー掌編集。

一見すると普通の物語と思って読み進めていくと
結末でそれをひっくり返される、転が強く効いた掌編集。
その構成上、一度読んだ後にもう一度読み返してみると
全く違う視点で物語を読めるかもしれない。

本作の特徴は情報量が少ないことである。
登場人物は何人かいるものの、その誰一人として
顔やその姿がグラフィックで描写されることはない。
この点は一話の写真において、人物が陰で表現されていることが
象徴的である。
フルボイスではあるが、ボイスの入るセリフは
数カ所くらいであり、背景もひび割れが入って暗くてぼやかされている。

プレイヤーは情報量が少ないからこそ、状況や関係性をテキストから
想像して補完しようとする。例えば幼なじみの双子みたいな男の子で
周りからも関係を茶化されているから、きっとこういう関係性なのだろうなと
テキストから想像して補完して読み進めたくなる。
だがそれが本作のトラップなのである。
誘導はあるものの、一言もプレイヤーの想像したことを
事実としてテキストには書かれていないのである。
プレイヤーの先入観に自ら騙されるのを
楽しむノベルともいえるかもしれない。

ホラーゲームの探索ADVには操作キャラの周囲以外が暗闇になっていて
見えない中を手探りで探していくというゲームがよくあるが
本作は、情報量を絞ることでこの暗闇と同じように
限られたテキストの中で状況を想像していくので
ホラーの暗闇をノベルゲームのゲーム性で表現するとこうなるという
上手い例の1つでもあると思う。
その点で間違いなく本作はホラーゲームである。

本作のぞっとする怖さは主として
"内面的な狂気の発露"である。
普段は人当たりが良かった人と関わっていくうちに
何の前触れもなくナイフを振り下ろされ
倒れたところを笑われるような、そんな感覚である。
一見正常だと信じていたものが
異常なものに変わる。裏切られたように思うかもしれないけど
それはずっと前から異常なもので、そんな内面を
ただ君が知らないだけだったのだと、そう思わせるもので
先述した通り、ボイスは少ないのだが
その結果として、ラストのタイトルを読み上げるとともに
副題の通りくすくすと聞こえてくる笑い声はきっと印象に残る。

上から順に読んでいくのが推奨されるのは、おそらく
最初の話が本作の方向性が分かる作りで狂気なのを隠しているのに対し
3番目の話は1話2話と続けて慣れてきたプレイヤーに対し
もはや狂気であることを隠していない構成のためであるのと
(その代わりにどういう展開になるかを隠している)
1話から3話まで後味が悪いが、最後の話は感動寄りになっているためである。

タイトル画面におまけムービーが仕込まれていて
多くのプレイヤーはおまけを読んだ後に
このムービーの存在を知って見ることになるので
実質エンディング的なものだが
ネタバレにもならず、雰囲気に引き込まれる内容なので
予告編としてオープニング代わりに最初に見るのも
面白いかもしれない。

各話についての感想(ネタバレ度高。反転して読む)

1話について、同じ日に生まれ同じように育ってきたら
セットで考えたくなるものだけども
そういうのが主人公は内心嫌でしょうがなかったという話で
幼い頃から殺意を持っていたというのも
怖いというより黒いという話かもしれない。
内心、好意を持っているのが男の子で
内心、殺意を持っているのが女の子という関係性は
ある意味リアルかもしれない。


2話について、1話の流れを酌むと
食べちゃいたいくらい好きをリアルに実行するのかと思いきや
別の形で1つになることを選んだという話。
ただこれバラバラに飛んでしまいそうな気もする。
夫婦の間で愛の形というのはいろいろあるんだろうけど
これはちょっとなぁと思わずにはいられない部分。
ただ、多くの人に自分たち夫婦が結ばれたことを
知ってもらうという意味では完遂していたりする。恐ろしいことに。


3話について、この話くらいから
主人公が何者なのかが重要なポイントになってくる。
子どもの頃は大好きなものだったけど
大人になるにつれていらなくなるものって結構あって
別に子どもから大人になるときだけでなくて
時が過ぎると興味が別のものに移っていくってよくあることで
興味を持たれなくなったものの立場からすれば
残酷な話だよなぁと思う。
さりげないポイントはちーちゃんは結婚することで
古賀の名字から別の名字に変わることが
人間の心変わりとか別人化を表現している点である。
最初はぬいぐるみが彼氏に成り替わって略奪する話にも思えたけど
このぬいぐるみ、ちーちゃんと古賀ちさきが同一人物だって認識できてなくて
なり替わった後も幼かったちーちゃんを探してさまようのだろうなぁと
考えるとなかなかに切ない。


4話について、誕生日よりは命日色の方が強くなるように思いつつも
命日よりも誕生日として覚えられてるほうが
当人としてはありがたいのだろうなぁと
思った話。娘可愛い。


情報の少ない中、テキストを読み進めて状況を把握しようと
していくが、最後の最後で語り手の真意や正体が分かり
衝撃的な展開から全体像が恐怖の方向に大きく変わってしまう一作。
一見普通そうな人間の内面に潜んだ狂気を
味わってみたい人向きといえる。

190531review03.jpg
3,戯式エンカウントしょうが100%ゆず 様 制作)

Ver 1.02
クリア時間 40分 (カイシナリオ)
      +33分 (ハルカシナリオ)
      +21分 (追加シナリオ)
      +24分 (エクストラ1~3)

軍の第一小隊と第二小隊の訓練で戦う様子を
第一小隊隊長、ジャックこと橘海と
第二小隊隊長、ウルフこと大神ハルカの2つの視点で
読み進めていく短編NOV。

本作の訓練というのは
フラグを手に入れて自分の陣地に置くことでポイントが入る、
ペイント銃を使ったサバイバルゲームであり、
ルール上は本物の武器の使用は禁止されている。
ゲーム開始時に小隊内から一人捕虜となる人物を選び
その捕虜は味方に助けられるまで目隠しをされて動けない。
また敵の陣地に捕虜は配置されるが、敵は捕虜を攻撃してはいけない。
ペイント弾で撃たれてインクがついた部分は
撃たれたものとみなし、その部位や武器は使えない。
もちろん、頭や胸にインクがついた場合は戦闘不能であり
その後の行動をとるゾンビ行為は認められない。
狙撃手は開始後30分が経過するまで狙撃できない。
フラグは3つある箱の中の1つに入っていて
それ以外の2つの箱には何か有利になるものが入っているが
それが何かは開けてみるまでは分からない。

本作はこれらのルールに基づいて相手チームがどう動くのかを
読み合う駆け引きを楽しむ面が強い。
最初の段階から誰が捕虜になるかで駆け引きが始まっており
自分たちがフラグを入手していることは
相手には知られていないはずだから守る必要はない、
フラグ以外に箱に入っていた有利になるものは
いったい何が準備されていると考えられるだろうなど
高度な情報戦、心理戦が繰り広げられる。
両腕を撃たれた以上、自分は戦闘不能だと見せかけて
靴に武器を仕込んでいたり、
その辺で拾った空き缶を箱から手に入れたスタングレネードに
見せかけて転がすことでその場をしのいだりなど
相手の読みを考慮して動くので
読んでいて驚かされることも多い。

ルール説明から始まって
人物の位置、校舎の構造は図解され、
撃たれた箇所についてもキチンと立ち絵にインクが反映されるので
本作は視覚的に状況が分かりやすい。
また派手なアクションをやる場面にはスチルが挿入されることも多く
戦闘シーンが勢いがあってなかなかに見てて楽しめるようになっている。

本作は先述したようにあくまでも訓練であり
ルール上は本物の武器は出てこないので、
出てくる武器は基本的に殺傷能力のない偽物ばかりになる。
だけども途中から少し状況が変わってきて
後半では偽物ではなく本物の武器も出てくる。
ここからは緊張感のある展開に変わるのも印象的。

後半から状況が変わるきっかけになる二人組、
彼らもまた、彼らのあるルールに基づいて動いており
最後までプレイしてみると本作はタイトル通り
「戯れ(ゲーム)」だったんだろうなぁと思えるあたりも面白く、
シリアス面だとルールとフェアな状況だったらどうかという話題が
印象に残る。

ところどころコミカルな要素もある。
トイレに入って用を足してる音をまじまじと聞かれていたり
男性なのに女子トイレにいたことをつっこまれたり
最後までプレイしてコミカルなシーンを思い浮かべると
トイレに集中されるあたり、特にトイレはそれの宝庫だったように思う。

クリア後の追加シナリオである人物の視点で
本作を見ることができるのだけど、
小隊長二人の視点だと、口数も少なく不気味な敵役かと思っていたが
彼の視点でプレイしてみるとツッコミ役として優秀なのが分かってくる。
彼にとって想定外のことが起こっていて
その度に内心実は戸惑っているのが非常に面白い。
あと、あの小隊長二人は敵に回すと怖いんだなぁとも。

ルールの下で相手がどう動いてくるかの駆け引きや
戦闘の派手なアクションをノベルで楽しめる一作。
基本シリアスに、時にコミカルに、
いろんな視点で高度な読み合いをする男どもの戦いに
寄り添ってみたい人向け。

190531review04.jpg
4,ビフテキミックスちゃんの大冒険
暗黒のゴミ箱 様 制作)


Ver 1.00
クリア時間 10分

ビフテキミックス弁当自らが歩いて
届けに(?)行く全10ステージのジャンプACT。

本作はシンプルなジャンプアクションで
段差や奈落はジャンプして飛び越え、
邪魔する敵はジャンプして相手を踏みつけることで倒し
ゴールを目指すゲームになっている。
敵に横から触れたり、敵の弾に当たるとミスとなり
最初からやり直しになるが
ステージが全体的に短めなので、比較的簡単な難易度になっている。
敵を踏んでジャンプしたり、
ジャンプボタンを押しているとジャンプが高くなるなど
ジャンプアクションの面白い要素もきちんと搭載されている。

前半5ステージと後半5ステージに大きくワールドが
分かれており、前半はチュートリアル多めで
1-3くらいから踏んでも復活する敵、何度も踏まないと倒せない的等の
敵のバリエーションが増えてくる。
後半の2-1くらいから弾を出す敵が増えたり
ジャンプの高さを調整したり、リフトにタイミングよく乗る必要があったり
本格的なアクションのギミックが増えてきて
なかなかに楽しくなってくる。

ボスは各ステージの5面にいて、無敵時間があまりない代わりに
何度も踏みつけてダメージを与える必要がある。
2-5のボスにはちょっとした初見殺し要素もあって
このボスだけはちょっと苦戦するかもしれないが、
全体的にはさっくりと手軽にプレイできる難易度になっている。

お弁当が歩いている若干シュールな雰囲気も持ち合わせながら
ジャンプアクションの面白さを手軽に楽しめる一作。
アクション初心者でもおススメできる。
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