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栞代わりの制作メモ

・ツクールやMMF2などで作ったモノや できるまで

18年11月末フリゲ感想レビューまとめ

11月にプレイしたフリーゲームのレビューまとめになります。

今回は現代を舞台にしたゲーム多め。
あと、声入りのゲームも多め。

内容は、いつも通りのふりーむ等に投稿したものと
ほぼ同一内容ですが
割愛した部分はこっちには
書いてあったりします。

1、アフターワーク (静本はる 様 制作)
仕事帰りの夜の街を舞台に"嫌がらせ”し合う
仲良しコンビの掌編NOV。
レビュー本文へ。

2、「ようこそ、猫柳堂書店へ。」 (CF 様 制作)
段々と人が増えて賑やかになっていく書店の
男女の関係を見守る恋愛フルボイス短編NOV。
レビュー本文へ。

3、虚ろ町ののばら (ゆきはな 様 制作)
虚ろの町の探索を通しての「怖がりの克服」が
プレイヤーを良い方向に導くホラーADV。
レビュー本文へ。

では 本文に続きます。
181130review01.jpg
1、アフターワーク (静本はる 様 制作)

クリア時間 8分 (おまけ含)

仕事帰りに不愛想な女性、百目鬼(どうめき)に
焼肉を奢らせようとちょっかいをかける月見里(やななし)の
紙袋を巡る掌編NOV。

途中に3択の選択肢が一度だけあって
その選択肢によってその後の展開が大きく変わる。
最初から月見里のキャラが立っていて
焼肉を彼女に奢ってもらう気満々だったり
「百目鬼に!(彼氏)できるわけねーか」
「なぜなら百目鬼に嫌がらせするのが俺の楽しみだーかーらー」と
発言もいじりアクセル全開だったりするので
選択肢も百目鬼をもっといじる左か右を選びたくなる。
正規的なルートは3択のうちの1択なんだけど
正規以外のルートも話が膨らみすぎたり
今の流行のアレになったり
思いもよらない方向へ突き進んでいくので一見の価値あり。
一度何かしらのエンドを見ると、選択肢から再開もできるので
エンド回収はかなり手軽にできる。

お互いに「嫌がらせ」と言いながらも
本気で嫌がることをやってるわけじゃなくて
満更でもないような素直でもないような
でもだからといってつきあってるわけでもないようで
仲がいいのは間違いない、そんな二者のやりとりを
楽しめる。
「なんか渡しづらいし……」と小声で言うのや
「……それは本当にしらん」って
それ以前の「しらねー」は照れ隠しに思えてきて
百目鬼さんところどころで不愛想なようで可愛い。
月見里君は最初からちょっかいかけてるあたりも
そうなのだけど、喜々としてもらったものを
ハメていたりで
いたずら好きな少年的な魅力があるように思う。

BGMが歌もので、背景のビル街とマッチしていて
本作全体的に都会的なオシャレな印象がある。
正規ルートクリア後にタイトルに2人が出るようになるんだけど
この2人にカーソルを合わせてみると
相手をどう思ってるか、キャラ紹介、後日談などが
ランダムで見られて凝っている。

オシャレな夜の都会を舞台に
素直じゃない二人の関係を楽しめる一作。
言葉や行動ではつれないようでも
実は仲が良いみたいな関係性が好きな人向け。


181130review02.jpg
2、「ようこそ、猫柳堂書店へ。」 (CF 様 制作)

クリア時間 26分 (本編 読了まで)
      +12分 (サイドストーリー+おまけ 読了まで)

書店で働く店員さんたちを巡るエピソードを
店長の橋本の目線で読んでいく短編NOV。

視覚的には文章以外は背景と話者の名前が表示されるだけの
文章を読んで楽しむタイプのオーソドックスなノベル。

特筆すべき点として登場人物のセリフは全てフルボイスで
電話越しの声はちゃんと遠くなっていたり
上手く声が出せない人物も雰囲気が出ていたりで
ボイスドラマを楽しむような感覚で読むこともできる点が
面白い。

登場人物は作中ではグラフィックとして表示されることはないものの、
おまけのキャラクタープロフィールで外見を見られるので
本編読み終わった後くらいに見てみると
たしかにこんなイメージだなぁと思ったのが印象的。

本編について、シナリオの傾向としては
1章~4章までは各店員の物語で
全て男女の交流の話になっている。
お客さんと淡い恋愛関係になるものもあれば
漫画家になった元店員との素直になれない関係を続けるものもあったりと
穏やかで温かな恋愛的な話が多めだけど、中には切ない話もある。
そして、5話は総まとめ的な話で
店長と彼にだけは言葉が通じる不思議な猫がメインになる。
章を読み進めるごとに、前の章の店員さんの名前が
ところどころで出てくるので、
人が段々と増えてきて、この書店賑やかになったなぁと
しみじみと思える。
そして、最後に新しく店員さんが一人増えるのだけど
誰だろう?と初見で気になった後で、なるほどなぁと思える人物。
この話はある意味、彼で始まって彼で終わった話にも思う。

サイドストーリーは一転、ギャグ要素強めで
欲しい本と行動が全く一致しない、ツッコミを入れたくなるお客さんの話や
万引きの話かと思えば、オヤジギャグの話もあり、
男女のときめきの話が多かった本作の中で
(本編は切なくて綺麗な話だったけれど)一人だけそういう話に
ならなかった店員さんの話もある。
しっとりとした本編に対して
少し笑いどころのある後日談的な位置づけになっている。

読むだけではなく声で聞く面白さもあり
あたたかで穏やかな書店の人間関係を楽しめる一作。
恋愛的な小説を読むのや、シンプルに本が好きな人向け。


181130review03.jpg
3、虚ろ町ののばら (ゆきはな 様 制作)

クリア時間 2時間36分 (ED2)
      +1時間9分 (ED1→ED3)
      +2時間10分 (ED4,おまけ+実績コンプリート)

虚ろの町という未練や恨みをもって死んだ者の
たまり場に迷い込んでしまった少女のばら。
同じ迷いこんでしまった青年、十夜とともに
虚ろの町から脱出するべく行動する探索ホラーADV。

主に探索要素がメインのゲームで
調べられる部分には…の吹き出しが表示される。
最初はのばらちゃん一人で進行するが
途中からは十夜君が同行し、操作キャラを入れ替えて
探索することになる。
反応が変わる場所もあるだけでなく、
男の子だと調べにくい場所や
女の子に見せるにはきつい場所もあり
そういう場所では入れ替えが必要になってくる。

本作は右上の蝶をタッチorクリックすることで
セーブロードアイテム画面を開けるようになっており
マウスやスマホでのタッチ操作が完全に想定されているので
それらの操作が推奨される。
原則的にいつでもセーブはできるが
一部ゲームオーバーイベントもあるので
こまめにセーブするのがおススメ。

良い方向に物事を進めることができると青い蝶、
悪い方向に進めてしまうと赤い蝶のエフェクトが入り
この赤と青の蝶がエンディング分岐に大きく関わってくる。
一部時限式の選択肢を迫られたり
その場からすぐさま立ち去りたくなる演出の中で
探索が必要になったりする場面があり
初見だと赤い蝶をつけてしまうこともしばしばあって
ホラーゲームとしてプレイヤーの肝を試してくる。
怖いものから目を背けずに立ち向かうことが
重要になってくる構成で、
「怖がりの克服」はシナリオ的にもかなり重要なテーマに思う。

一応、蝶に関してはクリア後にエンド回収のための救済措置もあるが
エンド4だけはできれば自力で見て欲しい感はある。

全編を通して探索するゲームだが、
その舞台は序盤、中盤、終盤のそれぞれで全く様変わりする。
序盤は虚ろの町というのがまだどういう場所なのか
よく分からない怖さや不気味さがある。
ただ、この序盤で出会う人たちは虚ろの町でさまよっていて
初めて会ったときは怖くて逃げたくなる。
だけども、ちゃんと彼らの未練を解決できるものを渡してあげれば
みんな成仏する。駅以外はゲームオーバ―要素はほぼない。
中盤は一転して賑やかな場所で、このゲームが
ホラーなのを忘れてしまいそうになる。
暗がりの中で灯りがともっている、常闇だけども明るい町で
安心感のある雰囲気が素敵で、この場所で暮らしたくなる
気持ちは少し分かる。目的のものを求めての探索になる。
そして、終盤は、またしてもホラーに戻って
影に見つからないように探索するスニーキング要素が強くなる。
影に見つかると追いかけられ捕まればゲームオーバーなので
初見殺しもいくつかあって、ちょっと難度は本作の中では高めになる。

(※以下ネタバレ度が強いので クリア後に読むの推奨)
キャラ面について
のばらちゃんはかわいいんだけど
ほかの人と関わることについて
怖がりで怯えすぎてしまっているがゆえに
数少ない安心できる相手である
おばあちゃんに依存してしまっている面があり
その結果として今回の出来事が起こる元凶になっている。
周りの人たちは彼女らなりに関わろうとしているんだけど
のばらちゃんは人間関係を閉ざしてしまっているんだよね。
一歩踏み出せば上手くいく状況なのに
いつまでも亡きおばあちゃんの方ばかり見ている。
そういう閉鎖的な面を考えていくと最終的に結構好みの分かれるような
キャラのようで、ただ共感できるようなこともあるキャラで
ヒロインとして魅力的で完成されているわけじゃなくて
人間の負の部分である閉鎖性を抱えた後ろ暗いものに
自分を見出すような、プレイヤーが自分を重ねることを想定している印象がある。
今作の青い蝶は、実はのばらちゃんが怖がりを克服できたときに
つくものがいくつかあって、基本的にのばらちゃんの行動に対しての
反応にも思えてくる。さらに言うとエンド分岐も
"のばらちゃんが最終的にどうなるか"についてのみの分岐と
解することができる。そういう点でシナリオ的な
ウェイトは彼女が占めている。

十夜君は巻き込まれただけでもあるんだけど
遠い昔にちょっとした縁もあって
のばらちゃんを救済できる存在。
だけども、のばらちゃん自身に助かるつもりがなければ
十夜君がどんなに頑張ったとしても
のばらちゃんは助からないようにもなっている。
どんな結末でも、彼自身は必ず生存する。

個人的に好みだったのは虚ろ様で
初見だと好きなものは酒、煙草、金、女で
朝帰りするは、朝から酒を欲しがるは
フランクな喋りもあって、威厳はなさそうなんだけど
エンド3での懐の深さや、あえてのばらちゃんに厳しく接して
自立を促そうとするあたり、かなりの良い男に思う。


各エンドについて
赤い蝶をある程度つけると
ホラーゲームらしいエンド1になる。
のばらちゃんの顔がなくなってしまうのは
なかなかに怖い。
エンド2は通常エンドがこれな印象で
虚ろ様のおつかいをすると見られるエンド3が
虚ろ様に拾われるエンド、
失ったものはあれど、これはこれでありに思えてくる
アナザーエンド的な印象が強い。
そして、青い蝶を全てつけると見られるのがエンド4、
虚ろ様の探しものはなんだったのか、
子守歌を作ったのは誰だったのか
作中の様々な伏線が綺麗に回収されて
のばらちゃんも十夜君の家族が遊びに来るだけじゃなくて
今まで踏み出せなかった一歩が踏み出せるようになる
「怖がりの克服」の結果として最高のエンディングを迎える。


エンド4を見るのに料理人の力を借りなくても
ホテルのテレビでどろどろいちごの曲を聞く、
歌は理解を3まで上げてから、
終盤ののばらちゃんのスニーキング探索パートにも
2カ所青い蝶がある、

あたりに気をつければ条件は満たせると思う。

今回のおまけは、ちょっとレトロなドットワールドで
虚ろ様にさらわれた十夜君を取り返しに
女子力全開ののばら号でその辺の敵をぶっ飛ばして進む
アクションテイスト!
専用ボイスも盛りだくさんでいろいろとはっちゃけた内容、
地味に敵を全員ぶっ飛ばすと実績が解放されたりもする。
過去作の「霧と太陽の王」をやってるとニヤリとできる要素多め、
あと、どろどろいちごの勢力に負けじとから揚げも出てくるので
から揚げ成分が今作足りないなぁという内心思っていた人(?)も
安心のゲームになっている。


不気味で不思議な虚ろの町だけども
怖がらないことがシステム的にもシナリオ的にも重要になってくる。
怖がりを克服したい人向けで、
そういう人ほど、最大限にこのゲーム楽しめるように思う。
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