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栞代わりの制作メモ

・ツクールやMMF2などで作ったモノや できるまで

18年10月末フリゲ感想レビューまとめ

10月にプレイしたフリーゲームのレビューまとめになります。

内容は、いつも通りのふりーむ等に投稿したものと
ほぼ同一内容ですが
割愛した部分はこっちには
書いてあったりします。

1、雨露をはらうべきか ( 焼き肉 様 制作)
可愛らしいけどミステリアスな娘と出会う
ほんのひと時の不思議体験的な掌編NOV。
レビュー本文へ。

2、ハッピーハッピーハロウィン (イシル 様 制作)
怖そうだけど全体的に可愛らしいハロウィンが楽しめる
カボチャを育てて、お菓子を作って渡して回る短編ADV。
レビュー本文へ。

3、白陽祭 - 体育の部 - (Pinklover 様 制作)
体育祭までの準備期間で、人づきあいの少ない無垢な志依と
人づきあいの多いオシャレな早桜の二人の女子学生の目線で
男子学生たちと交流していく恋愛乙女NOV。
レビュー本文へ。


レビューに入る前に前回の拍手返信。
友川様。
どうも拍手ありがとうございます。
レビュー喜んでいただけたようで何よりですー。
ピスカの影響で人魚姫入れて下さってたとは嬉しいことで
「人魚良いなぁ」と言いながら手に入ってからずっと着せてました!
ぴくろけに続いて、ぴくもちも活用して下さってるようで
クレジットに載ってるのを見て、作って良かったなぁと
内心しみじみと喜んでます! 自分も活用してみたくなって
ローテゲー作り始めた経緯があるので
ローテゲーもそう遠くないうちに完成させたいものです!


ここからレビュー本文に続きます。

181031review01.png
1、雨露をはらうべきか ( 焼き肉 様 制作)
プレイ時間 4分

雨に降られた男が軒先で若いずぶぬれの娘と出会って
雨露を払うかどうかの選択で展開が変わる掌編NOV。

男の一人称の状況描写と
娘のたった一つのセリフだけで構成されていて
娘のかわいらしいんだけども
ミステリアスな雰囲気を楽しむのが本作のメイン。
一体、娘は何者なのか、それは男の状況描写から読むに
男自身は分からないのだけども
ある程度、どういう存在なのかは想像の余地はある。
個人的にスチルで、てくてくついてく姿が可愛らしい。

ほんの数分の時間だけど、不思議な体験をした
そんな感覚に浸れる一作。
ほんの少しだけ不思議な世界に迷い込んでみたい人向け。

※以下 「その後」のネタバレ。(反転して読む)
個人的にタイトルからいける「その後」の展開には
驚いた。娘は雨の妖精的な存在なのかなと思っていたら
男との間に、子どもまでいるって
本編からその後までの間にいったい何があったんだろうか
と気になるところではある。
基本的に娘のセリフは本編と同じなんだけども
そういうところがまたミステリアスであり、
最初にベッドを背景に出すのが
かわいらしいものからどこか色気を感じさせるものに
変わった示唆であり、最終的に穏やかになるため
雨露を象徴する彼女を通して
”女の魅力は雨水のように弾力的に変化する”ことが
メッセージとして込められているようで印象的だった。



181031review02.png
2、ハッピーハッピーハロウィン (イシル 様 制作)

クリア時間 1時間44分 (ED1 好感度144)
      +15分 (ED2)

猫の魔族のミラーシャは、むにゃんこのイタズラによって
街の人全員にお菓子を渡すことになった。
カボチャを育てて、お菓子を作って渡して回る短編ADV。

本作は大まかに書くと次のような流れになる。
①畑に種を植えてカボチャを育てる。
②カボチャを素材にカボチャ細工を作り
店に売って資金を得る。
③その資金を元手にお菓子の材料を買い、
カボチャと材料を使ってお菓子を作る。
④街の人たちにお菓子を渡す。全員に渡せばゲームクリア。

カボチャは森で手に入るキノコから肥料を作って
それを用いることで早く育てることができるが、
マップ移動によっても成長していくので、
畑に種はまけるだけまいておいたほうがお得。
カボチャの種は収穫したときに必ず1個以上手に入るので
自然と増えていく。

店でお菓子の材料やカボチャ細工の材料を買うことができるのだが
店に時おり、カボチャ細工からある1種類を高値で買ってくれるキャラが
出現する。どれを欲しがるかはランダムなので彼と会う時は
全種類持っておくのが良い。おそらく彼に会うために
何度も店に出たり入ったりを繰り返すことも多いので
畑一面にカボチャの種をまいておけば帰る頃には収穫できる。
ついでにカボチャ1個で作れる「カボチャの本棚」をたくさん作って
通常の値段で売っても、結構効率よくお金が稼げる。

お菓子の材料を買うときに、
カボチャ、卵、ミルク、砂糖の4つは
どのお菓子を作る場合でも必要になるので
(これら4つに何か1つの材料を加えて作る構成)
卵、ミルク、砂糖は多めに買っておく。

街の人にお菓子を渡す前に話をすると
どのお菓子が欲しがっているかのヒントが出るので
欲しがっているお菓子をあげると少し反応が変わる。
本作のエンド分岐はここで、
全員の欲しがっているお菓子を渡せた場合はED2、
1つでも間違えたらED1に分岐する。
こう書くと難しそうだけど、寡黙そうなキャラでも
正解の場合はさらりと「……ありがと」等になるため、
分かりやすいと思う。個人的な難所は
サクサクはクッキーじゃなくてパイのことだったり
「○○○なんか見たくもないぜ」というキャラは
その○○○が欲しいものだったりするくらい。
それと、最初はお菓子を渡せないユウェンスも
頼みごとを済ませると渡せるようになるため、
渡す住人にカウントされていることに注意。

本作の舞台となるリベラノックスの街、
おどろおどろしさと可愛らしさが共存する独特の雰囲気が印象的で
まさしくハロウィンという感じ。
見た目的には物騒な感じの人でも
お菓子を渡すと案外、可愛らしい反応する。
この街の住人はモンスター的な魔族と
いわゆる死人的な幽族なんだけど
考えてることは美味しいものが主なので
見た目よりはずっとのどかな世界。
ミラーシャも住人達に可愛がられてる印象もあって
ほっこりする。
住人の会話からある程度世界観も読み取れるので
そのあたりの雰囲気も楽しめる。

幽霊やモンスターがウロウロしている見た目よりも
ずっとのどかでコミカルな雰囲気が味わえる一作。
ハロウィンな感じを楽しみたい人向けだけでなく
ほっこりしたい人向けな印象もある。

181031review03.png
3、白陽祭 - 体育の部 - (Pinklover 様 制作)

クリア時間 1時間8分 (志依編:ノーマルエンド→恭介)
      +1時間53分 (志依編:蛍→洸人)
      +42分 (早桜編:ノーマルエンド→洸人)
      +44分 (早桜編:拓海→正吾)

体育祭までの準備期間の10日間で実行委員になった志依と
その友達の早桜がそれぞれ男子学生との交流をしていく
恋愛乙女NOV。

全体構成として
メインヒロインが志依でサブヒロインが早桜で
早桜編は志依編の恭介ルートの裏側的な位置づけ
(蛍ルートで起こる、ある出来事は全ルートで起こるため
蛍ルートの裏側でもある)になっている。
補足的な役割もあって、早桜編をやることで
志依のことが改めてよく分かったり
終盤には選択肢である程度、校内の様子を見て回れる場面も
存在したりする。

基本的にヒロインの一人称で進んでいくが
時おり攻略対象の一人称の場面が挿入されて
ヒロインに対する心情が語られる。
好意を抱いてる様子が初々しいキャラもいれば、
むしろ嫌いから始まるキャラもいる。
意図があまり言動に出にくいキャラもいるので
キャラの心情の理解を楽しめる要素になっている。

ルート分岐について
最初の数回の選択肢で選んだキャラのルートに入って後は
ひたすら読み進めていくオーソドックスなもの。
だけど、中盤の選択肢でミスすると
ノーマルエンドに突入するようになっていて
全く同じ選択肢でも正解がキャラによって異なっていて
前に正解だったからからこっち、と選ぶとハマる、
ちょっとしたトラップがある。
ノーマルエンドについて
志依編はそれ以降のイベントがほぼカットされて
白陽祭は無事に終わったとあっさりとしたものに対し、
早桜編は蛍とのちょっとした関係が明かされるため、
これもなかなか面白いルートだったりする。

シナリオの傾向について
志依編はどこか微笑ましい恋愛もあれば、
独占欲、依存など恋愛の負の側面も描いたものもある。
また、「自分と相手が
お互いに対して抱く気持ちは
全く同じにならない」
「人との関係は
やり直せても白紙にはならない。
間違えられない時もあると知れば
踏み出す勇気もなくなる」等
ところどころで人間関係について考えるのが面白い。
それと「周囲の目」が意識されたシナリオもあって
自分が他人の足をひっぱるのを不安に思うパターンもあれば
他人に自分の足をひっぱることを懸念されるパターンもあって
いろんな要素がほかのルートと対になっている印象が強い。
全体として志依の無垢でどこか世間から離れている境遇が
どのルートにも重要なウェイトを占めていて、。
志依編で攻略できる3人は"無垢"をキーワードに
それぞれの人物像を一言で語れるように思う。

そしてその無垢を内心うらやんでいるのが早桜で
真っ白で世間に染まっていない志依とは対照的に
世間に染まっていてオシャレで
男子からも好意の目を向けられる存在である。
早桜編はこの"不特定多数の男子からの好意"が
どのルートでも共通して出てくるテーマで
これを対処する箇所が重要なポイントになっていると思う。

学園ものなので、制服なのだけども
上に着るカーディガン等がキャラによって違うので
着こなしに個性が出ている。
あるルートで話題にあがるが、
シャツ自体も緑が入った色合いでオシャレ。
あと、演出的にオシャレに思ったのが
メッセージアプリで連絡を取り合うのが
今時感が出ていて良い。
シナリオにも既読の件が活かされているのが
面白い。

※各ルートの感想について。(ネタバレ注意、反転して読む)
志依編恭介ルート、"無垢"だから関わることができた男の話。
見た目が初見だと怖そうで、謹慎処分を受けた悪い噂もあって
近寄りがたい存在だけど、彼のルートに入ると
可愛らしいものに興味のある、可愛い人なのが分かってくる。
寡黙で感情表現は不器用だけど、裁縫彫刻と
かなり手先が器用な、職人的な人物のように思う。
この二人のやりとりはすごく微笑ましい。
志依の「怖くないよ、むしろかわいい」とか
恭介の「あんた、頭に花でも咲いてるんじゃないか」って
頭に花を乗せてみたり
赤塚先生までも素直になれない彼の言葉を翻訳しはじめたり
ペンキで手形つけてみたり
キャラの味が出てゆったりした雰囲気が印象的。
「周りの目」から見ると屋上で刃物を持った危険な不良、
「志依の目」で見るとそれが
(どう見ても彫刻だけどな)って思えるから
"無垢"ゆえに先入観なしで関われたんだろうなぁと思う。
そして、終盤はそこからの悪い噂を払拭する方法を
考える展開になっていく。
後日談でも早桜編でも彼のルートが前提になっていて
個人的に志依が自発的に良さを見つけた相手で
ほかの2人と比べるとお互いに頑張りそうな気がしてて
成長物語としての志依にとってのベストエンドは
このエンドだと思う。


志依編蛍ルート、"無垢"を守ってきた男の話。
このルートは空谷家の複雑なお家事情の話でもあり
志依が染まっていない背景的な話だと思う。
本作の中ではかなり暗くて重い方の話で
少女漫画はどんなに過酷な話でも
大抵、幸せになると決まっているから良いとか
遠くに行きたいとか言っているのを見ると
彼は壊れていてもおかしくない状態で
そんな彼が壊れないでいられるのが
志依がいるからなのだと思う。
彼女を守ることが彼を支えていて
彼女のことがどんな物事の中心にある。
そのくらい想いすぎているせいで、独占欲が強くなって
他ルートだと過保護な行動に出てしまっている。
(その過保護の度が過ぎて
傷つけてしまうのが恭介ルートの蛍)
志依もそんな彼に依存してて
婚約者がいて離れていってしまうことを思い悩む、
恋愛方面でも負の側面を表現したルートでもある。
志依に蛍以外に男の子との交流ができなかったら
自然に入ってしまうルートにも思えて
プレイ当初は一番お似合いなのかなと思っていたけど
このまま続けると依存関係になりそうで
いずれにせよ、蛍と離れるのは志依にとっては
必要なことに思えてならない。
志依がほかの男とつきあうと、彼にとっては酷な話になるのだけど
それでも彼は大丈夫というフォローを入れるのが
早桜編のノーマルエンドが挿入された意図のような印象もある。


志依編洸人ルート、"無垢"を求めた男の話。
さわやかで気配りの効くスポーツ青年との二人三脚で
志依が足手まといになるのを不安に思うのが主軸、
「周りの目」から見て自分は彼とつりあっていないし
陰口も聞こえてくる。
だけども彼は自分に歩幅を合わせてくれて
謝ったら罰ゲームという言葉で
自分の欠点から目を向けないようにしてくれて
お互い好きになれた、というのが最初の印象だった。
けれども早桜編をやってからこのルートについて考えると
女子から告白されるも女子の嫌な部分を見てきた洸人が
内心求めていたのは志依のような無垢な子で
だからこそ、洸人の方が志依のことを
好きなんじゃないかとも思えてくる。
洸人自身がトラウマと向き合えるのは実はこっちのルートで
体育倉庫に閉じ込めた女子を一喝するのは
女子の嫌な部分に立ち向かう行為に見えて
そのそばにそうじゃない女子がいてくれるって
ものすごく勇気が出ると思う。
トラウマについてあんまり考えなくても
志依がいるだけで自然と解決できるように思う。
(だからこのルートでは彼のトラウマがハッキリしない)
志依も人づきあいが増えてきて楽しくなってくるけど
洸人はそれ以上にプラスになっているんじゃないかな。


早桜編洸人ルート、志依とは全く逆の早桜だから
嫌われている状態からのスタートで
対応もどこか冷たく、
普通に話しているようでも警戒状態で
相手は何を考えているのの
相手の素はどういう性格なのか、などの読み合いが多い。
「女性恐怖症」の本領を発揮して
なかなか信頼されない。
2人とも異性との恋愛で酷い目にあったり、
アプローチをかけられたりするから
お互いに痛みが分かるから、良い関係にはなれそうな印象。


早桜編拓海ルート、転校生に自分のこと紹介しながら
クラスメイト4人でのお出かけ編で
カフェや水族館など、いろんな場所に移動する。
男性視点の心情パートが彼にはなくて
物静かなのもあって、彼の心情はつかみにくいが
多分、(蛍や洸人と違って)見た通りの人に思う。
早桜の面倒見の良さやオシャレな部分が印象的でもある。
ただ彼は弓道絡みで瀬尾さんの方が相性良さそうに思えて
欲を言うと彼女の立ち絵が欲しくなる。


早桜編正吾ルート、一言でいえば彼は脇役。
他の人のルートの時は良い動きができるけど
自分が当事者になるとぼやっとした感じになって
遠くから見ていただけで彼的には満足だったんだと思う。
好きだとは公言しているものの、具体的なアプローチはなかったり
天使って表現も直接関わり合わない相手というニュアンスが含まれている
ように思えたりで
実体のないぼんやりとした好きだったのだと思う。
そんな彼の好きを変えたのが早桜に言い寄る男たち。
正吾にとって彼らは無責任に見えるんだけど
外野にいる自分じゃ彼らに口も出せない。
そういう経験をして、脇役から攻略相手に変わっていく。
男性視点のパートで内心すごく喜んでたり、
寝てる彼女にドキドキしてたりで
実は一番、反応が初々しいキャラに思う。


人との関わりが少ない無垢な主人公と
人との関わりが多いオシャレな主人公の
両面から人間関係について考えられる一作。
キャラの心情を一人称で楽しみたい人や
出会ってから付き合うくらいまでの恋愛を楽しみたい人向け。
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