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栞代わりの制作メモ

・ツクールやMMF2などで作ったモノや できるまで

18年6月末フリゲ感想レビューまとめ

かれこれ、半年くらい続いてるフリゲのレビューまとめ記事です。

内容は、いつも通りのふりーむ等に投稿したものと
ほぼ同一内容になります。
また、タイトルをクリックすると、DL先に飛びます。

1、 かわいそうな魔法 (くまのこ道 様 制作)
現代から魔法の世界へ、途中で印象が一転する
真面目女学生と軽薄な同級生の恋愛掌編ADV。
レビュー本文へ。

2、 ゆーちゃんくえすと!~ゆーちゃんは、森で~
(りんこ 様 制作)
ほのぼのお姫様が10歳の誕生日に従者とともに
魔族が現れた近くの森に向かう短編RPG。
レビュー本文へ。

3、 ハッピーエンド・シンドローム (みーてぃんぐるーむ 様 制作)
システムに逆らって、バッドエンドを迎えそうな状況を
やり直すことで打開してハッピーエンドにするオムニバスADV。
レビュー本文へ。

では、本文に続く。
review18063001.jpg
1、 かわいそうな魔法 (くまのこ道 様 制作)

クリア時間 13分

真面目な女学生ヨミノが
軽薄な同級生キルファに弟をからかうのを
やめさせるため、彼に振り回されながらも
交流する恋愛掌編ADV。

写真や携帯が出てくる現代的な要素も持ちながら
魔法も出てくるファンタジー要素もあるのが
本作の特徴である。

分岐は一か所で
中盤あたりで2択の選択肢が2回出て、
どちらかを間違うと、物語の途中で中断してしまう。
正解の選択肢は分かりやすいので難易度は低め。

シナリオ面について、
真面目な女学生が不真面目で一見すると軽そうな男に
振り回される関係ではあるけど、
ヨミノが苦手な部分を察知してフォローしてくれる
頼りになる部分もキルファは見せてくれるから
キルファも良いところもあるじゃない!と
プレイヤーもヨミノみたいにデレたくなる魅力がある。
その良いところが見えてきたところで
キルファがあんまりこちらに会いに来なくなって
彼の事情について知ることになるのだけど
このあたりから、現代からファンタジーに
物語の雰囲気が変わってくるのが印象的だった。

キルファはヨミノを彼女の書いた創作について
初見だといじっているように見えるけど
これが後々の伏線になっていて
彼の境遇を考えると自分と重ねて言っているように
思えてくる。あと、最序盤の女装は
彼の置かれたポジションの暗示でもあると思う。
このようにキルファの
軽薄でふざけてるように見える行動が
彼なりに意味があってその本質が見えてくると
印象が変わってくるのが面白い部分だと思う。

ヨミノについて、最初はタイトルにもなっている
「弟は恋というかわいそうな魔法にかかっている」とまでに
言っているのだけど、終盤にはだいぶ恋に関する心情が
変わっている。ツンデレチックな印象もあるけど
姉ゆえなのか、行動力があって男前な面も見せてくれる。

短いながらも印象の変化や心情の変化があって
伏線もところどころにあって
シナリオの構成がしっかりした一作。
女性向きだけど、待つヒロインではなくて
ヒーローになってみたい人向けといえる。



review18063002.jpg
2、 ゆーちゃんくえすと!~ゆーちゃんは、森で~
(りんこ 様 制作)


クリア時間 1時間7分
クリアレベル 7

一国のお姫様ユスティーナ(通称ユー)が
10歳の誕生日に従者ニコとともに
魔族が現れた近くの森に向かう短編RPG。

システム的に
ダンジョン内に店に持って帰って
修理すると強力な武器になるアイテムや
期間限定のサブイベントなどで
拠点に戻るよう誘導される要素がいくつかあって
「ダンジョンに行って回復アイテムで進めるところまで進んで
ある程度お金を稼いで街に戻って装備等を整える」
少しずつ強化して進んでいくタイプのRPGを
意識して作られた印象がある。
本作は使用すると即座に拠点に戻れる帰還の鈴や
ダンジョンのボス前には拠点と行き来できるようになる
クリスタル等、ダンジョンと拠点間の行き来しやすいように
できている。

少しずつ進んでいくタイプのRPGなので
敵は油断すると1人やられることもあるくらいの強さはある。
装備やアイテムはしっかりと準備しておきたいところ。
早めに回復魔法が使えるようになっておくと
攻略しやすいだろう。

トークイベントがあったり
ダンジョンの特定の場所に行くと会話があったり
キャラのやり取りを楽しめる要素が多い。
中でも本作で印象的なのがボイスをありにすると
はじまる戦闘開始時にちょっとした掛け合い。
どうも敵ごとに違うセリフが用意されていて
ゼリーに出会えば、「プルプルしてますね!」や「か、かわいい!」、
毒バージョンのゼリーなら「にがてなこなのです」、
弱点属性を教えてくれるものもあれば
意外な一面が見られるものもあったりで
かなりのバリエーションがある。
そのため、キャラを楽しみたいなら
ボイスはオンにしたいところである。

シナリオについて
ユーの「10歳のお姫様」という点が印象的で
従者のニコには少しいじられながらも
会話やアイテムの説明文からも
大事にされていることがよく分かり
全体的にゆるゆるほのぼのワールドが
展開されている。ただ、ゆるく見えるのは
ユーをとりまく環境(特にニコ)が
彼女をシビアな世界から遠ざけてるからであって
ニコと劉だけで話が進む場面は
それが象徴的である。(他方、劉は
冷静な視点で、ユーに関与させようとする)
今回、ニコの過去と向き合うことで
ユーがシビアな世界に接点を持ってしまう話
でもあるように思う。
結末の展開は10歳の子供で、お姫様である以上
どうしようもないものをつきつけられた感じで
大人についていこうと、(恋愛的な想いもあって)
ニコと対等になろうと頑張るんだけど
結局、何もできない子供やヒロインの無力感を
味わうことになったという印象だ。
救いはあるものの、
ニコのいないユーがあまり描写されなかったこと、
そばにいるように言うことしかできなかったあたり、
危機が迫れば同じことの繰り返しになりそうな印象もある。
10歳のまだ幼いお姫様なら、たしかにこうなるのだろうけど
それが変わる日が来るのかは気になるところだ。

ほのぼのなお姫様気分を味わえる一方で
子供の手の届かないビターさも少し残る一作。
姫と従者の関係が好きでかつ、RPGもやってみたい人向けといえる。


review18063003.jpg
3、 ハッピーエンド・シンドローム 
(みーてぃんぐるーむ 様 制作)


クリア時間 1時間15分 (終章のハッピーエンドまで)
      +23分 (4章~6章のもう一つのハッピーエンド回収)

様々なバッドエンドを迎えた物語を
少しやり直して、ハッピーエンドに変える
オムニバスADV。

本作はオムニバス作品で、
高校生や大学生の恋愛から、不気味な惑星に不時着してしまった宇宙飛行士の話、
魔王を倒しに行く勇者パーティの話もあれば、
探偵物に出てきそうな孤島に閉じ込められての連続殺人まであるという
いろんな舞台が楽しめる。
加えて、本作はブラウザに特化した仕様、構成になっており、
必要最低限のセリフだけで進行する物語、一度見たシーンで少し長いものは省略、
1章1章が短くまとまっており、テンポが良い。
バッドエンドになったとしても、直前に戻ってやり直せたりや
オートセーブもあったり、それらに加えてマップ上に進むべき進路が
表示されるようになったりと、非常に親切な作りになっている。

1章はシンプルなこのゲームのチュートリアル、
個人間の恋愛をやり直すという比較的規模の小さな話で
ゲームの概要がある程度理解したところで
2章になると一気に舞台が1つの星の命運をかけた壮大な話になって
初見だと「これ、どうやってひっくり返すのだろう」という
ワクワク感がすごい。

バッドエンドを打開するシチュエーションを
手軽に多様な舞台で楽しむことができる一作。
演出的にホラーな面があり、SFチックな設定に
力が入ってる印象があるので、そういうものが好きな人向けでもある。

※以下、ネタバレ含むので反転して読む。

さて、3章くらいから今作のハッピーエンドの雲行きが怪しくなってくる
というのも、バッドエンドの原因となった人物を始末することで
ハッピーエンドを迎えるパターンが増えてくるからだ。
4章は異色なので置いておくが、5章6章とシステムメッセージに従うと
誰かが死ぬことで達成されるハッピーエンドという
それってハッピーなんだろうかと疑問に思えてくる。
そうして、終章でハッピーエンドの定義、プレイヤーの正体、
この世界の構造等が明かされる。
そしてその上で、自分にとってのハッピーエンドか、
これまで通りの犠牲者の少ないハッピーエンドか、
どちらのハッピーエンドを選ぶかプレイヤーに委ねてくるという
なかなかににくい構成になっている。

印象的だったのは2章と終章。
どちらもSFなシナリオで、2章の滅びるにいった細かい日記や
終章で語られるクリスタルから、世界観や細かい説明に
設定が盛られていたので、そういうSF的な設定を読むのが
好きな人はかなり楽しめると思う。
最も異色なのは4章で、一見すると王道な舞台であるからこそ
やり直すことで、最初にプレイしたとき(バッドエンドを迎えたとき)に
得られなかった情報が入ってくるという、意表をつく構成になっている。
そうしたうえで最初のバッドエンドは別にバッドエンドではなかったのではないか?
という疑問が浮かぶのだが、同じ展開を選ぼうとすると
システムメッセージに阻まれてしまう。
このあたりで、初見のときはこれってハッピーエンドにするには
どうしようもないんだろうなぁと思うだろう。
続く5章6章も、「ハッピーエンドにするためだ!仕方がないんだ!」と
犠牲的なハッピーエンドを選んだプレイヤーも
いるのではないだろうかと思う。

クリア後に回想モードがあって、そこでもう一回各章を
やり直すことができる。6章はほかの選択はなかったのだろうかと
気になってやってみたところ、平和的なハッピーエンドが見つかった。
もしやと思い、4章5章もシステムメッセージが出る。
この選択肢では展開が変わらないというけれど、それを無視してみると
もう1つのハッピーエンドが見つかるのだ。
そういう意味じゃ、本作の本質はシステムの誘導に逆らうゲームなのかもしれない。
ただ1章3章は変わらない模様。
そもそも1章でハッピーエンドを迎えたから
6章のバッドエンドがあるんじゃないかと思ったので
教科書見せない、傘も貸さない、と
バッドエンドを迎えそうな選択肢で
進めてみた。
しかし、それでも卒業式で一回話しただけで当初のハッピーエンドの方向へ
進めようとしてくるヒロインを見て、この段階で6章の布石はあったのだなぁと
女の子と話しただけでバッドエンドにしてくる彼女を知っていると
納得がいってしまった。ここは個人的に試してみて面白かった。
最初から平和的なハッピーエンドを見つけるよりは
犠牲的なハッピーエンドを見てから、見つけるほうが
本作は楽しめる印象がある。

演出的な部分で、流血表現や狂気的な表現が2章、3章、5章、6章にある。
2章は、スライムは漂流教室の新人類を見たときの衝撃がある。
(もしかしたら元ネタかもしれない)
そして、唐突に現れる目や脚やら、とにかく不気味。
3章はとことん他人に対して、一番してほしくないであろうことを
やってくる猟奇犯が出てくる。こういう人物が出てくるからこそ
ああいう解決を図るしかないのかもしれないだろうけど
ハッピーの意味を問う、最初の刺客として
構成的に意味を持っているとも思う。
5章は孤島の連続殺人なので、血みどろなシナリオで
6章はガンガン刺してくる。
こういう要素が多分にあるからこそ、
ホラー的なものが好きな人に親和性が高いように思う。
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