栞代わりの制作メモ

・ツクールやMMF2などで作ったモノや できるまで

17年9月末 フリゲ感想レビューまとめ

どうも9月の月末のフリゲレビューのまとめになります。
今回は切り替える要素があるゲームが多めかな。
いつも通り、ふりーむに投稿した感想とほぼ同一内容に
なります。

1.スピアボールのスイカ割り  (リラ・アイシクル 様 制作)
ボタン1つで、お手軽シンプルなスイカ割りができるミニゲームSTG。
レビュー本文へ。

2.共依存論 (一限はやめ 様 制作)
暗がりで交わされる、表には出せない繊細で
穏やかなネット上のやり取りを描いた短編NOV。
レビュー本文へ。

3.はぐれボシのミニマ (Pinklover 様 制作)
フィールドアクションを使った探索が面白い、童女と旅するRPG。
レビュー本文へ。

4.ギャクヨ (まや 様 制作)
鏡の反転が活きた、直感的に謎に気づける館脱出ホラー。
レビュー本文へ。

というわけで続きます。
1.スピアボールのスイカ割り  
リラ・アイシクル 様 制作)


初回スコア 1558
最高スコア 2418

90秒の間にスピアボールをスイカにぶつけて
スイカを割るスコアアタック型のミニゲームSTG。

このゲームで使うのはzキーのみで
カーソルは自動で動き、カーソルがスイカにあったときに
ボタンを押すと、カーソルの位置にスピアボールが
発射されて、スイカを割ることができる。
スピアボールの当たり判定が少し広めなので
少しずれるくらいならば命中させることができ、
複数のスイカが重なったときには
まとめてスイカを割ることもできる。
スイカの発生位置はランダムなので
少し運が絡むが、ハイスコアを狙うには
スピアボールを連続で当てることで
レートを上げて1つ割るごとの点数を上げることが
できるので、集中力は重要になってくる印象。

シンプルでボタン1つで手軽に遊べるが
ハイスコアを目指すと集中力が求められる一作で
ミニゲーム的なものを手軽に遊びたい人向けな印象である。


2.共依存論 (一限はやめ 様 制作)

クリア時間 25分(true)
      上記の時間+5分(全END回収)

引きこもりの少女が、自分と分かり合える人間を求めて
3人の人と1人ずつネットでメッセージでやりとりをする短編NOV。

基本的に文章のみで進んでいくゲームで
選択肢が2つあって、そこで間違うとそれぞれのバッドエンドに進む。
主人公の立ち絵と部屋が表示されているだけで
視覚的な変化はそう多くないが、それゆえに文章に集中できるように
なっており、このメッセージだけの変化というのが
ネットらしい雰囲気が出ていて、没入感は高い。

返信が遅いと嫌われたのではないかと思う部分が印象的で
各登場人物が現実では出せないような繊細な面を見せてくれる。
そういった繊細な面を見ても、受け入れてくれる人が多く
BGMのピアノや部屋の薄暗さもあって
全体的にどこか穏やかな印象も受ける。
ネット上の人間を信用してはいけないと作中ではいうものの
この作品に出てくる人物にはそこまで悪い人は出てこない。
(こちらが酷い対応をすれば、酷い目にあうことはあれども)
そのため、どこか現実世界では出せないものを出せる
繊細ゆえの不安感もあるがそれ以上に
安心感もあるような印象である。

分岐自体はあるものの、ネットの向こう側にも人間がいることが
分かっていて、常識的な対応をすれば、
TRUEには容易にたどり着ける。ただ、BADもBADで
ネットでありそうな現象が起こるので、それはそれで見ものである。

個人的に主人公の過去については
かなり予想外な展開で衝撃的だった。
この過去が分かったうえで前半に出てきたとあるフレーズが再登場し
その意味が分かるようになるのは面白いところである。

心理描写に長けたゲームなので
文章から人間の細かい心情を察するのが好きな人向けだが
現代社会に疲れてしまった人にも、
心に響くものがあると思われる一作。

3.はぐれボシのミニマ (Pinklover 様 制作)

クリア時間 1時間23分

凶暴なクマを倒しに来た少年ロエンが
その途中で出会った童女パルシェにクマ退治を手伝ってもらう代わりに
雪山へ届け物をする旅に同行することになった短編RPG。

本作は形式的にはRPGだがどちらかといえば
探索ADV的な要素の方が強いゲームである。

本作の特色はフィールドアクションである。
マップ上で、ナイフを投げたりじっくり調べたり、魔法をかけたりという
アクションをすることができる。
これらのアクションによって、オブジェクトに様々な変化を
もたらすことができる。
また、先頭キャラを切り替えることができ
先頭キャラによって移動できる地形や見えるものまで変わってしまう。
例えば、ごつごつした岩肌をロエンなら登ることができたり
術師であるパルシェだと精霊の姿を目視できたりする。
これらのフィールドアクションとキャラ切り替えを駆使して
進んでいく。
これ以外にも調べたらキャラクターのやり取りが発生するイベントが多く
選択肢のいいえにあたるものを選んだときにも
ちょっとした細かい会話イベントが存在するので
キャラゲー的な楽しみもできる。
上手く罠を回避できたり、会話イベントを複数見つけたりすると
「実績」が残るので、ちょっとしたやりこみ要素にもなっている。

シナリオ中でも、ロエンの夢の中で
このフィールドアクションを使うシーンがあり
なかなかシステムとシナリオが上手くかみ合っていて
本作の中で特に印象的だった。
パルシェに常時かかっている謎の状態異常、
敵を倒すと魂を吸収するミカなど
システム要素がシナリオ上の伏線になっているものがあって
このあたりもなかなか面白い要素である。

戦闘に関して、一部のスキルを使った後に特定のスキルを使用すると
スキルの効果が変化するものがあったり
特定の状況下になるとパルシェがパワーアップして
使えるスキルが1つ増える隠し仕様があったりと
こちらもこちらで結構凝ったつくりになっている。
マップ上に2体いる光り輝くモンスターとの戦いだと
これらの仕様をある程度上手く使って戦う必要があり
レベルアップがない本作の仕様上、戦闘でもパズル的な要素が強い。

難易度的には高くはないが低くもない印象で
要所要所で少し考える必要があるくらい難易度。
探索ゲー部分では、黒い石を4つ集めたあとどうするのか、
崖を飛び越えるにはどうするのか、が状況の整理が必要であり、
戦闘では「イビルホワイト」が登場すると
パルシェが怖がって暴走してしまうので
早めにこのモンスターを排除することを意識しないと
辛い戦闘になるといった面白い歯ごたえは多少あり。
レベル上げがないのは手軽ではある一方で
戦闘の難易度を下げる手段がなくなるという側面もあり、
回復手段が乏しいので
何も考えずに積極的に戦闘してしまうと厳しいかも。
ただ、前者は攻略サイトで、後者はゲームオーバー自体をなくす機能で
カバーしている印象もある。

キャラ面について、現実的でどこか冷めた感じのロエンと
ほわほわしていてどこか不思議な箱入り娘っぽいパルシェの
対比的な構造になっている。
基本的に会話イベントでパルシェの可愛らしさが引き立つものが多め。
ロエンは冷めたような感じだけど、冷たい人では全くなかったり
パルシェは子どもっぽいようで、ロエンを見守るような大人っぽさが出たりと
不意をつかれるように、表面的なイメージが変わって別の面が見えてくる
そんな深みが少しある印象だ。

探索ゲーやちょっと不思議な少女、パズルな戦闘あたりが好きな人向けな一作。

4.ギャクヨ (まや 様 制作)

クリア時間 59分 (normal)
上記の時間+32分 (good)
上記の時間+10分(true)

大鏡の館から脱出する短編脱出ホラー探索ADV。

館内の扉の鍵を見つけて上の階に進んでいく
オーソドックスな脱出ホラゲに
システム的に切り替え要素が特徴である。
本作では一階の探索途中から
鏡の中に入って、元の世界と左右反転しているのと
ほんの少し違う鏡の世界に入ることができる。
鏡の世界と元の世界は連動しており
片方の世界でカギを外せば、もう片方の世界でも
扉が開くといったギミックになっている。
また、これに加えて主人公の少女である栗鼠と
鏡の世界に入ったときに出会う青年ハットと
途中から操作キャラを切り替えて進むことができるようになり
栗鼠では気がつかない仕掛けにハットが気づいたり
逆にハットは出入りができない鏡に栗鼠が入れたりと
キャラや元と鏡の世界の切り替えによって
先に進めるようにしていくというのが本作のシステム的な特色である。

全体的にプレイヤーライクに作られているのも印象的で
1つの階の部屋構成が非常にコンパクトかつシンプルにできあがっているので
この手のホラゲにありがちな迷子になりにくい。
謎解きに関しても、その部屋の中で完結するものか
あるいは、鏡やキャラの切り替えで解決するものが多く
何をすればいいのかが分かりやすい。
またエンド分岐に必要なキーアイテムである使用人の日記についても
番号がふられており、その番号通りの順番で手に入るため
どこでとりのがしたかが分かりやすいようにもなっている。
ホラゲゆえのドッキリ要素もあり
突然後ろのビンが割れたり、こちらに駆け寄ってくる音が聴こえたり
効果音が上手く雰囲気を出している。
後ろから追いかけられたので、次の部屋に逃げ込んだら
前からその追手らしき影が現れる・・・という演出には本当に驚いた。
プレイヤーの驚くツボを押さえてきている印象だ。

プレイヤーライクではあるものの、
調べた瞬間に即死するというギミックも少なからず存在するので
セーブはこまめにとっておく必要はある。
先述したとおり、そこまで1つのフロアが広いわけではないので
やり直すのはさほど手間ではないと思われる。

難易度は全体的に低めだが、normalの最後の追いかけられ要素のみ
複雑な館内を逃げ回ることになるため、ここだけは少し難しめな印象。
(特に図書室は迷う、Good以降はルートが変わるため簡単になる)
それとVer1.03の段階でキャラを切り替えるクリスタルを調べると
使用人の日記3、4が消滅するバグがあるので注意。
(クリスタルが不要になる使用人の日記5から回収して
その後、日記3、4を回収すると回避できる)
TRUEルートのみ作者さんの「Goodルートで入口以外の場所から脱出」という
ヒントがなかったら分からなかった。(最初は入口のセーブポイントから
脱出する前に何かをすれば行けるかと思っていた)
このヒントのおかげで後は何か意味ありげで怪しい場所は一か所だけ
思い当たったので、それで発見できた。

キャラ的に印象に残っているのは、とある人物が
特にGoodルートに入ってから
非常に熱い男でカッコよかった・・・
と思っていたらTRUEルートはさらに熱い漢になる!

本作を振り返ってみると様々な要素が鏡の「反転」になっている。
システムもさることながら、シナリオにもかなりこのコンセプトが
活かされており、統一感が高い。

昔ながらのホラー要素を踏襲しながら
鏡の反転やキャラの切り替えを特色とした
プレイヤーが直感的に謎に気づけるプレイヤーライクな一作。
探索、ホラー、脱出が好きな人向けなのはもちろんだが
それ以外の人にもおススメできそうな良作だ。

ではでは、またどこかで。
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