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雪と夜空のゲームセレクト 感想レビューまとめ・4

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雪と夜空のゲームセレクトレビューまとめ第4回です。
たぶん時期的にこれが最後になります。
いつも通り、ふりーむや夢現に投稿したものと内容自体は同一です。

26.雪うさぎと星の王子さま (POPO 様 製作)
自作ドットが彩る世界観とコミカルな野菜たちが魅力で、
後半はちょっとシリアス路線な短編ACTRPG。

35.竹盗物語~冬の巻~ (なごみやソフト 様 製作)
宇宙人と和服の宇宙海賊が旅する、ノンフィールド戦闘特化型短編RPG。

37.STARDUST★NIGHT (ソファラ=マックス 様 製作)
魔王の拠点が会社なのが独特な、主人公が会社員の掌編RPG。

40.夢ウツツと幻想のトビラ (ほしくず 様 製作)
幻想世界の自由でSな王子様と、それに振り回される
少女の関係性が面白い短編RPG。

44.ホシワリ×ヨイザナイ (psycho02 様 製作)
敵の行動を読んでカットイン攻撃をガンガン入れて楽しめる
弟的な守護龍2人とお姉さんが活躍するおねショタ掌編RPG。

では、本文は続きから。
26.雪うさぎと星の王子さま (POPO 様 製作)

クリア時間 40分

星ビトである王子プリスターが成人するために
ポワンの願いを叶えようと、ニンジンを探す短編ACTRPG。

本作の魅力は大きく分けて「探索の楽しさ」と
「キャラの伏線の効いたシナリオ」の2つになる。
前者が前半のポワンを操作するパート、
後者が星の王子であるプリスターを操作するパートで
そういった魅力を感じることが多かった。

本作はアクションRPGではあるのだが、
「探索の楽しさ」が前面に出ていて
難易度自体が、ボカスカなぐっているだけで何とかなるくらい
簡単なもので、回復アイテムも豊富なので
ADVの延長線上にあるアクションRPGという印象で
探索ADVが好きな人はこのゲームは合うと思う。
アクション要素が少しあるのが
探索ゲームの触っていて楽しい感を強めているように思える。
いろんなものをつかんで投げるというアクションが
楽しくて、ウシだって持ち上げられたり
ウ○コだって持ち上げられたりもする。

自作ドットの世界観が素敵で、いろんなところに
行くのが楽しくもあり、野菜の住人たちは
トマトがトマトスープ作っているとか
ニンジンのボスとか、温泉で出汁がとれて動かなくなっているなど
どこかシュールな笑いを提供してくれる。
そして、道中の敵キャラもかわいらしいものもいれば
青ひげのキャラもいる・・・というよりも多いような。

キャラも魅力的で、最初に操作するうさ耳の女の子ポワンは
ことあるごとにかわいらしさを振りまいてて
ちょっと天然ボケも入っているような気もするけど
それもあってかわいらしい。
ハート草を手に入れたときの踊りもかわいい。
星の王子さまことプリスターは
「八つ裂き」が口癖のまさしく暴君っぽい人物だけど
色気に弱くて鼻血を流す。でも
途中でデレるので根っからの悪人ではないのは
プレイヤーも途中で感じるだろう。
そして、序盤から呼び名をいろいろ変えられるわ、
衝撃の役割を与えられるわ、で笑いを誘う たまさぶろう。
彼の「なんだかんだでラブラブではないか」という
ツッコミは本当に的確。そして、ハッピーエンドでは
まさかの伏線を回収して物語のオチをつけてくれる。

最初にあった罠はなんだったんだろう?
なぜ、ポワンは王子にこんなにべたぼれなんだろう?
と思っていたら、プリスターのパートになって
伏線が線になってつながってきて
最後に大きな決断を迫られて、ED分岐をする。
どちらのEDもしっくりくるものだけど
個人的にはバッドエンドの方が趣深い印象がある。
あの満たされない感覚が悪役として非常に好みだった。
ハッピーの方もたまっさんは衝撃的だけど
あの2人にもうひと押し欲しかったようにも思う。

いろんなところで予想外のものを見つけやすいゲームで
誰でも手軽にプレイできると思うので
探索が好きな人は非常に楽しめる一作。
35.竹盗物語~冬の巻~ (なごみやソフト 様 製作)

クリア時間 1時間15分
クリアレベル 21

宇宙人ピココの宇宙船を直すため、宇宙海賊カグヤとともに
宇宙船の部品を探す短編RPG。

本作はノンフィールドRPGであり、選択肢によって
前に進んでいく方式で、敵の戦闘だけでなくアイテムが落ちてたり
分かれ道があってほかの道に進むかどうかの選択肢が出て
近道になることもあれば遠回りになることもあるといったものが
システムの一つである。

もう一つは、ザコ敵のドロップアイテムを集めて
回復アイテム、装備を作ったり、売ってお金にかえたりする
システムが挙げられる。
装備、お金は他の方法では手に入れることができないため、
装備品を入手するのには必須となる作業である。
ドロップアイテムはそれ以外にも戦闘中に攻撃アイテムとしての
使い道もある。

難易度的にはRPG中級者向けという印象である。
1面ボスについて、ボスが力をためたら防御するというのが
RPGではたびたびある戦法だが
本作では防御が最適解とは限らない。
力をためた後に、連続攻撃か威力の低い全体攻撃をしてくるという
2パターンあり、後者の場合は攻撃をした方が有効であり、
前者の場合は、大ダメージではあるが一撃では倒されないほどの威力なので
自分のHPの状況において、攻撃するか防御するか読み合う要素がある。
また、本作は術技が連発できるほど気力が高くないので
回復手段がアイテム頼りになり、アイテムは自分で作らないと
効果が高いものは自動では手に入らないため
回復アイテムの運用なども重要になってくる。

後半になるほど、レベルよりも武器の属性が重要になってきて
上手く弱点をつければ、敵を楽に倒せたり、アイテムを手に入れやすかったりするが
相性が悪い相手には、無効化されることもある。
本作では大半の武器に属性がついており、味方の術技も
宇宙人の方は完全に武器属性に依存するため、
属性でハズレをひくと、非常にダメージを与えにくくなる。
ドロップアイテムを使わないと手も足も出なくなってしまうことがある。
これを体感するのが本作のラスボスである。
ラスダンが星属性、氷弱点のザコが大半だった中で
属性と弱点が変化するというクセモノで
しかも、違う属性になってくれるとは限らないので
氷属性になって居座られると、ラスダン向けに氷属性の武器を二人で装備でしていると
敵の攻撃は脅威ではないけど、こちらからもダメージを与えられない
という硬直した戦闘になるので、もう一工夫欲しい印象がある。

そこで、ラスボス向けに星属性の武器を作ろうと稼ぎプレイを
はじめたのだが、本作は稼ぎプレイを少々やりにくい。
本作はノンフィールドであり、位置を保存して拠点に戻るという
親切仕様があるのだが、”位置を保存しないで拠点に戻る”ことは
できないので、ボス前まで来てしまうとボスに勝つか負けるかしないと
位置をリセットすることができないのである。
そのため、ラスダンで稼いでラスボスに挑む、ということができない。
一度負けないといけないんだけど、防具強化してると
攻撃面的に強いわけではないので
戻るのも一苦労だったりする。

シナリオはOPとED、あとボス戦あたりで少しだけ会話イベントはあるのものの、
シビアな駆け引きが楽しめる中級者向けのバランスで、戦闘特化の一作といえる。


37.STARDUST★NIGHT 
ソファラ=マックス 様 製作)


クリア時間 36分
クリアレベル 14

雪を降らせる魔王を倒すべく会社員けいすけとしんやが
魔王に乗っとられた会社を登っていく掌編RPG。

システム的には非常にオーソドックスなRPGであるが
属性関係が雪の敵には炎が有効で、
星空の敵には雷が有効といったような部分が個性的な印象であった。

本作の主な舞台はけいすけの務めている会社のビルであり、
会社のビルということで現代的な仕掛けが多めである。
会社ということで自販機が様々なところに置かれており
そこで買い物ができたり、来客用と社員用でエレベーターで行ける階が
異なっていたり、休憩できるベッドの部屋があったり
魔王の部下に働かされている社員がいるなど
魔王が会社のビルを拠点にするRPGというのは
珍しい展開でこのゲームの大きな個性といえる。

ゲームバランス的には易しめで、装備さえそろえれば
あんまり苦戦する場面はなく
スパークでまわりの敵をけちらしてから
こうげきパワーアップをかけて必殺技でボスを攻撃するというのが
よく使った戦法だった。
細かいところに宝箱やアイテムが隠してあったり
「知ってはいけないことを知ってしまった」1モブキャラが
どこかにくめないセリフだったりで、作者の遊び心が見られるの魅力。

会社を舞台にしたちょっと変わったダンジョンを探索したい人向けな一作。


40.夢ウツツと幻想のトビラ (ほしくず 様 製作)

クリア時間 1時間24分
クリアレベル 12 (エトワールだけ11)

幻想世界の塔のメンテナンスのため、雪の王子エトワールに
連れられて炎魔法が使える少女ジンジャーが幻想世界に旅立つ短編RPG。

システム的にはキャラ固有の装備とそれに連動するスキル習得システムが
特徴であり、序盤ではキャラが装備について説明しているような文体が楽しめ
中盤になるにしたがって特定の属性の威力が上がったり、素早さがあがったり等
特殊な効果も付加されたものが増えてくる。
装備をしているとスキルを習得でき、その状態で敵と戦うことで
装備を外してもスキルが使えるようになる。

ゲームバランスは比較的易しめ。ただ、スキルが固定ダメージによるものが多いので
敵に使われると思わぬダメージを受けることもしばしばあるので
多少回復も必要になるという印象だ。

本作の魅力としては細かく会話が挿入されることにより表現された
キャラクターの個性であり、メインの登場人物は
お菓子を焦がすことを周知されてしまっている主人公ジンジャーをはじめとして
陰のあるイケメンかと思えば妹のことだと熱くなってしまう
夜空の王子のリュインといったような面々だが
その中でも飛びぬけてインパクトがあるのは
雪の王子エトワールだろう。
幻想世界からやってきた王子という怪しい印象を主人公に与えつつも
「やだ、君が良い」「おしおきをしてあげよう・・・☆」と言って
ヒロインの脚を凍らせて連れ去るという
最初からアクセル全開な強引さを見せる。
そして最初の戦闘ではヒロインを盾にして敵の前に出す、
敵を見れば敵を串刺しにしたがるSっ気も見せながら
街までワープできるようにするというメタまで操るフリーダムっぷり!
戦闘でも愛のキックで相手を魅了でき、(戦闘面ではジンジャーも
チラ見せしたりネコネコパンチしたり意外とあざとい気がする)
果てには子どもとケンカして、すねてどっか行ったりもする。
パーティから外れた・・・と思ってもその町のお店で
彼専用の「支配のムチ」がキャラ的に似合いそうだなぁ・・・と思わせる
あたり、存在感が凄い。次のダンジョンではボスっぽく
階段の前に立ちふさがってるの見て
どんな会話で戦闘に入るのか気になりながらもスルーしたらなんか反応しないかなと
横の階段を上りたくなった。
この強引で自由でSなエトワールと、それに振り回されるジンジャーという図が
非常に本作をコミカルにしているのだが、エトワールはそれだけではなくて
序盤ではジンジャーを回復魔法で癒してくれる役どころだったり
ジンジャーがピンチの時には率先して立ち上がったりとかで
時折、非常に魅力的に動く。こういうのもあって、ジンジャーも
エトワールと離れてから、心配してたり、エトワールといて楽しかったのかな
と気がある場面もある。最後のシーンでも彼にだけカッコいい一枚絵あったりして
いつもはネタキャラっぽいのに本当見せ場ではカッコよくてずるい。

もう一人の王子、リュインもリュインで妹のこととなると強引な面もあるけど
それ以外ならまともな面が強い。
街の人の会話からも話題に挙がることから
信頼されている印象もある。エトワールがコミカル担当とすれば、
彼はシリアス担当っぽい面があり
仲間になるのも後半というのもあってエトワールと比べると
キャラはそこまで立たなかった印象もあるが、
リュインで印象的なのはジンジャーのことで
エトワールとライバルっぽい関係になっているのが面白い、
時には共闘する面も含めて。
エトワールとリュインで取り合ってて欲しい感もある。

本作でよく使った戦法がジンジャーが「あふれる情熱」で攻撃力を上げて
「チラ見せ」で敵の能力を下げ、後は回復。
リュインは「ドラゴンフォース」でエトワールを強化。
エトワールで「氷の刃」でザクザク敵を斬りつけるというものだった。
こちらでも自然とエトワールがメインになっていた。

幻想世界の王子さまが現れて、幻想世界に連れていかれる女の子の物語というのは
それそのものが女性向けのシナリオではあるが、
本作はそれ以上に自由でSな王子様に振り回される女の子というキャラの関係性が
コミカルで面白い一作なのだと思う。


44.ホシワリ×ヨイザナイ (psycho02 様 製作)

1周目クリア時間 59分(アクエリ)
2周目クリア時間 30分(フレゼア)

ぐうたらで怠け者なグラキエスがきちんとした魔女になるため、
2人の弟っぽい守護龍アクエリとフレゼアに導かれつつも
試練を受ける掌編RPG。

世界観が、服装や雰囲気はゴシックなのに対して
どこかゆるい現代的なノリが混ざった感じのものである。
セリフを読んでいると後半の現代的なノリが印象に残ってきて
グラキエスはゲーム機で遊ぶのが好きだったりとか
DVとかPR活動とかが登場人物のセリフにナチュラルに登場したりとか
アクエリとフレゼアが正体を現すときも
少年向けの戦隊ヒーローのノリだったりするので
サムネとか見ているとクラシックっぽい雰囲気もあるんだけど
実際はかなりカジュアルなノリである。

本作の戦闘システムは、実質的にはデフォルトであるが
TPをためて放つ「ときめきパワーアップシステム」によって
だいぶ違うものになったという印象が強い。
このシステムは一言でいえば、TP技を使うほど
戦闘終了時にステータスが成長するというもので
本作は任意のザコ戦を起こせない関係上、
ボスをあっさり倒してしまうと、ステータスが伸びずに次のボス戦で
苦戦するようになり、逆にボスでTP技を何度も使うくらいに苦戦すると
ステータスが伸びて、次のボス戦が楽になるという
プレイヤーに応じた一種の難易度調整的な役割を担っている。
また、TP技は使うと、キャラのカットインが表示される。
このカットイン、1キャラにつき数種類存在し、しかも
ボスまでもカットイン攻撃をしてくるため、
本作の戦闘はカットインの入り乱れる視覚的に派手な展開が楽しめ、
しかも成長効果というメリットも大きいので
積極的に使いたくなるようにできあがっている。

本作は戦闘自体は5回しかないのだが、その1戦1戦が濃いものになっている。
先述したカットインというのもあるのだが、
ボスの戦法も個性的なものが多く、ボスの行動は
少しのランダム要素はありながらもほぼローテーション制なので
強力な攻撃が飛んでくるターンを見切って
そのタイミングで全員に完全防御魔法をかけて
強力な攻撃を完全無効化ということもできる。
ただ、TPはダメージを受けるほどたまっていくデフォ仕様のようなので
あえて受けてしまうほうが次のターンでできることが増えることもある。
(特にラスボスの使う、全員のHPを強制的に1にする攻撃は
そこから立て直すのは大変だが、TPはガッツリたまる)
そういう意味ではアクエリの防御系魔法は使わないほうが
戦略は立てやすいかもしれないし、戦闘不能になると
グラキエスのTP技でしか回復できないので
危険なときは完全防御した方がよかったりと
状況に応じて使い分ける場面が多い。
個人的によく使ったのはフレゼアの「ベノミュートス」で
毒の割合ダメージが強い。

キャラ面では、先述したカジュアルなノリもあって
男の子2人とグラキエスのかわいらしい会話が多め。
メッセージウィンドウとは別に、戦闘中も
キャラのセリフが出ることが多く、キャラの個性が出ている。
どちらのカットイン技をよく使ったかで
エンディングが分岐するマルチエンドシステムなのだが
2週クリアして、システム的に強いのはフレゼアかなという印象。
シナリオ的にはどっちのルートも結構、ギャップがあって魅力的で
アクエリの方は女の子っぽいと思ったら意外と男らしい支えてくれる感があり、
フレゼアの方は弟っぽいと思ったら男らしく迫られる感が印象的である。

カットインをバンバン挟んだ派手で濃い一戦を楽しみたい人向けであり
可愛らしい男の子に仕えられたいシナリオも楽しめる一作。
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